新年明けましておめでとうございます。皆さまには、ますますお健やかに令和2年の新春をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
長福寺でも元旦より、御開帳(三が日の間)致しましたご本尊 毘沙門天のご宝前にて、日本国の安寧と世界の平和、檀信徒各位及び全ての皆さまのご清栄とご多祥を至心に御祈願申し上げさせていただきました。
昨年は、天皇のご退位、新天皇への皇太子様のご即位があり、元号も平成から令和へと改まり、新しい時代の歴史の幕開けに国民のひとりとして見届けることができました。
また、宗門ではこの長福寺とも大変ご縁の深い久喜市菖蒲町 吉祥院御山主 布施浄慧大僧正が真言宗智山派官長、総本山智積院化主第72世を継承され、当山も檀信徒とともにお慶びを致しました。
そして、長福寺及び寳光院(兼務寺)では第35世妙見住職が引退し、第36世に副住職の良孝が住職を継承いたし、檀信徒により盛大に晋山式が執り行われた次第です。
私儀におきましては令和元年は正に世代の交代の年と言っても過言では無い時代であったと感じています。
また、昨年は超大型の台風15号・19号が襲い、各地で甚大な被害が生じ自然の異常が我々の生命を脅かす恐怖を改めて目の当たりに致しました。全国各地では多くの尊い生命も失われた深刻な被害となりました。犠牲となられました方々のご冥福と共に、災害に見舞われた方々の一刻も早い心身の立ち直りと復興を願うものであります。
昨年の最後の最後、12月31日の大晦日 午後より大変強い長時間にわたる暴風が地域を襲いました。大きな被害は聞き及んではいない所ですが、強風の為に大晦日のイベント等も中止を余儀なくされた寺院等もあるようです。
大晦日という特別な日に吹いた暴風によって1年の厄難や邪気も吹き飛び令和2年が各位にとりまして素晴らしい1年となりますことを心よりご祈念申し上げます。 合掌
令和元年1月3日
長福寺 住職 富澤良孝