第36世 良孝 晋山奉告法要

令和元年11月30日(土)朝は肌寒い気温でしたが天候にも恵まれ晴天の中、晋山式本番を迎えました。稚児行列の出発は朝9時ということもあり朝6時過ぎからチラホラと人の出入りが始まりました。

8時30分には第1鐘が打たれ僧侶は衣に着替えます。着替えてからでは動くに動けないため、その前にできることは済ませなければなりません。朝からドタバタが始まりました( ;∀;)

新住職は七条袈裟に装束し、8時45分に第2鐘により集会(しゅうえ)会奉行より僧侶へ諸役・法要の流れの説明が行われ、いよいよ稚児の待つ6区区民館へ移動です。

区民館には着替えを終えた多くの稚児・千早、付き添い見学の保護者・檀信徒・近隣の皆様が大勢みられていました。

列を調えて、いざ出発です。行列の順番は庭行事(僧侶)・金棒(役員)・稚児・千早(中学生)・寺役員・職衆(僧侶)・会奉行(僧侶)・新住職・大傘(役員)の順番で約550mの距離をお練り行道いたしました。保護者や関係者を含めると100名以上の行列となりました。

稚児お練り行道の長さは思いのほか長く、そして歩行距離もあり、ゆっくり歩くため時間にして約20分かけて区民館から長福寺までかかりました。小さなお子さんも履きなれない雪駄でよく頑張って歩いていました。感動です!

長い時間をかけて、ようやく長福寺に到着しました。石板の端から端まで行列で埋め尽くされています。改めて沢山の方のご参加に感謝いたします。

到着後は稚児と千早は本堂前に整列し僧侶の読経と共に庭儀(ていぎ)が始まりました。子供たちの無病息災・無事の成長をご祈念させて頂きました。

子どもたちも、しっかり合掌をして受けられていました。

最期に、新住職からお守りを手渡し、千早からお菓子をもらって稚児行列は終了となりました。

心配をしていた稚児行列も無事に、終えることができ晋山奉告法要が長福寺本堂にて始まりました。両寺院の総代役員・親類・寺近隣の皆様を迎え、多くの僧侶がご出席くださいました。

「辞令伝達」総本山 智積院管長より長福寺及び寳光院の住職任命書を埼玉第5教区教区長の代読により頂戴いたしました。

「法流相承儀」前住職より真言僧侶として最も重要な法流を相承いたしました。印信の入っている印信箱は布施管長猊下より頂戴したものです。

「奉告法要」住職になって初めての大きな法要が始まりました。法要の中でこの晋山式で一番重要となる晋山奉告文を新住職より奉告させていただき新住職としての心構えを本尊様にお誓い申し上げました。

「晋山記念式典」法要も無事に終了し、次に記念式典となります。祝辞では真言宗智山派官長(代読)・埼玉第5教区教区長・明星院・吉祥院法類会法類長よりお言葉を頂戴いたしました。また、両寺院の護持会より夏用七条袈裟を頂きました。寺宝として大切に使わせていただきます。

「挨拶」前住職より住職退任理由や今までの心情等が語られ何人もの方が目に熱いものが込み上げるご挨拶でした。

「謝辞」長福寺及び寳光院を代表いたしまして、長福寺の総代長から謝辞を頂戴し、晋山奉告法要は終了となりました。

長福寺・寳光院 第36世 良孝 晋山奉告法要が、多くの皆様に支えられ無事に終了いたしました。

晋山の儀を取りまとめるため幾度となく会議を重ねてきた総代の皆さん、前日・当日お手伝いを頂いた役員の皆さん、稚児行列のお手伝いをいただいた娘の同級の部活の保護者の皆さん、稚児・千早の皆さんも朝早くから準備をして頂き、履きなれない雪駄での行道、本当に多くの皆さんに支えられ晋山式という大行事を行い第36世良孝を住職として迎え入れていただいた檀信徒と御協力いただいた全ての皆さんに衷心より感謝申し上げ、晋山の報告御礼と致します。