6日、近畿、東海、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられます。近畿は平年より1日早く、東海と関東甲信は平年より2日早い梅雨入りとなりました。
さて、長福寺の事業の進捗状況です。先ずは数寄屋門ですが、屋根の工事に入りました。周りに銅板が張られ綺麗に輝いています。
数寄屋門(すきやもん)とは
古事記や日本書紀の中に門の存在が認められますが、広く見られるようになったのは、平安時代に貴族の権威の象徴として建てられるようになってからのことだそうで、一般の住宅に設けることが許されるようになったのは、明治時代になってからのことだそうです。寺社では昔からあったように思えたのですが…詳しく調べていないので一般的に言われていることを記載いたしました。
銅板の内側には瓦が入り周りには一文字瓦が施工されています。
一文字瓦は真っ直ぐなキレイなラインが出るのが特徴です。
この一文字軒瓦は普通の瓦と違って継ぎ目を隠す部分がないため、隣同士の瓦の合わせ目を職人さんが擦って合わせるため、職人技が問われるポイントとなるそうです。
数寄屋門の進捗状況は以上となります。施工は現在も続いています。
次に、本堂前の参道の石板工事です。
掘削の工事が終了し、コンクリートを流し込む木枠の施行です。
コンクリートを補強する鉄網も設置されました。
そして、お寺独特の施工、本堂の前には四角い箱、ここには木枠を使いコンクリートが入らないようにします。なぜ?答は後ほど(^^)/
そして、いよいよ生コンの投入となります。事前にとってあった勾配に気を付けつつ素早く丁寧に生コンを平らにしています。
無事に、大量の生コンが入り石板の基礎が完成いたしました。
そして、いよいよ石板が到着です。凄い大量の石板( ;∀;) この中には水場の石材もありますが本当に大量の石板です!
石板工事スタートいたしました。石板1枚は大人ひとりでは持ち上がりません。2人で抱えてやっとの重さとなります。そして、この先には1番の難所である若干の曲がり角があります。慎重に石板敷きは進んでいます。
本日は、雨の中でしたが難所の曲がり角まで終了致しました。後は真っすぐ石板を敷く作業になるようです。
さて、この本堂前の石板の真ん中に空いている穴ですが、ここには角塔婆が建ちます。みなさんも寺院の落慶や御開帳の折に見たことがある方も多いのではないかと思いますが、お寺のお祝い事などのときに四角い大きな塔婆を建てるところになります。ですので、前もってこのように中心に建てる穴を開けて施工していただいています。因みに使わない時は蓋で閉めている寺院が多いので、気にかけて参道を見てみると隠された角塔婆建ての穴があるかも知れません。